岐阜県美術館でのシンポジウムに参加いたしました

サイトでもご案内しておりましたが、5月末より荒川修作が来日し、各地で講演会やシンポジウムに参加させていただきました。

東京では、東洋大学で開催された日本病跡学会総会、東京堂書店、三鷹天命反転住宅でのトークセッションに、東京大学、早稲田大学での授業、そして岐阜県美術館では「これからの都市と美術館」と題したシンポジウムの計6回です。

特に、6月1日の岐阜県美術館で開催されたシンポジウムでは、第1部は荒川さんと名古屋ボストン美術館館長、馬場駿吉氏との対談、第2部では、元豊田市美副館長の青木正弘氏の司会で未来の都市と美術館の役割について、岐阜市長・細江茂光氏、岐阜県美術館館長、古川氏も加わってそれぞれの美術館や岐阜市の現状説明に加え、荒川も交えての熱い討論を行いました。

開催前日に、養老天命反転地完成のためにご尽力された元岐阜県美術館長平光明彦氏の訃報が知らされ、荒川自身もショックを受けながら会に臨みました。非常に白熱した議論の中にも、平光氏の遺志を引継ぎ行動していこうという意味において、会場に何らかの共同性が生まれた会になったのではと思っています。
平光明彦先生の姿勢に深い尊敬と感謝をこめて、心からご冥福をお祈りします。

舞台上は左、荒川修作、右は馬場駿吉氏 背後の画像は荒川の著作を手にとる故・平光明彦氏。