この秋、三鷹天命反転住宅 ‒In Memory of Helen Keller- は竣工10 周年を迎えます。
この10 年の間に、私たちを取り巻く環境や社会は目まぐるしい変化とともに、荒川修作+ マドリン・ギンズの掲げる「天命反転」への私たちのアプローチも多種多様に変化してまいりました。
このたび、竣工10 周年を記念しまして、9 月20 日より27 日まで、「三鷹天命反転住宅…まだまだつづく! Reversible Destiny Lofts Mitaka – Still in the Making」を開催いたします。
科学・哲学・芸術の統合に向かう者を「コーデノロジスト」と称し、その実現を「天命反転プロジェクト/手続きを通した建築」によって目指した荒川修作とマドリン・ギンズ。二人の想いを今一度新たにすべく、竣工以来延べ6,000人を超える国内外の方々にご参加いただいております建築見学会はもちろん、竣工時にお世話になった方々との同窓会やレクチャー、ワークショップ、ライブ、映画上映会、トークなど、「知覚の降りつ場」をみなさまと共有できる、多彩なプログラムをご用意いたしました。
みなさまのご参加を心よりお待ち申し上げております。
竣工10周年記念イベント
三鷹天命反転住宅…まだまだつづく!
Reversible Destiny Lofts Mitaka – Still in the Making
会期:2015年9月20日(日)~9月27日(日)
会場:三鷹天命反転住宅
主催:荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所(株式会社ABRF)
協賛:ギャラリー・アートアンリミテッド
協力:株式会社安井建築設計事務所 / 藤井建築研究室 / CHIASMA FACTORY / dfb music / リタピクチャル / たまちゃん / 水声社
Program (会場:三鷹天命反転住宅)
9/21 [月・祝]
森田真生 – 数学の演奏会 @ 三鷹天命反転住宅
三鷹天命反転住宅の元住人であり、現在は独立研究者として活躍される森田真生氏をお招きして、森田氏が全国各地で開催している「数学の演奏会」の三鷹天命反転住宅特別バージョンを開催いたします。
日 時:2015年9月21日 [月・祝]
開場14:30 / 開演15:00 / 終了予定16:30
講師:森田真生(独立研究者)
1985年、東京都生まれ。東京大学理学部数学科を卒業後、独立。現在は京都に拠点をかまえ、在野で研究活動を続ける傍ら、全国各地で「数学の演奏会」や「大人のための数学講座」など、ライブ活動をおこなっている。また『新潮』や『考える人』、『みんなのミシマガジン』等で、数学に関する評論やエッセイを執筆。処女作となる単行本『数学する身体』は、10月21日新潮社より発売の予定。
公式ウェブサイト http://choreographlife.jp/
参加費/定員:3,500 円 / 30名
9/20 [日]
竣工10周年記念同窓会 & 公開座談会
第二、第三の天命反転住宅建設は可能か?
三鷹天命反転住宅は今年の秋、竣工10周年を迎えます。この節目の年に、住宅の設計・施工に携わった当時の関係者の皆さまとの再会の場を持ち、また建築家の方々をお招きして、これからの「天命反転」住宅の、コミュニティの、街の、あり方を大いに語り合う時間を持ちたいと思います。一般の方のご参加も大歓迎です。
*当日はパーティー形式の座談会を予定しています。
日 時:2015年9月20日 [日] 14:00〜17:00
登壇予定:
藤井博巳(建築家、芝浦工業大学名誉教授)
佐野吉彦(建築家、株式会社安井建築設計事務所代表取締役社長)
辻真悟(建築家、CHIASMA FACTORY主宰)ほか
参加費:5,000 円
9/22 [火・祝]
一挙上映
『死なない子供、荒川修作』&『WE-人間を超えていくために』
2010年末より劇場で公開され国内外に大きな衝撃を与え続けている、荒川修作とその世界を巡るドキュメンタリー映画『死なない子供、荒川修作』とその姉妹作品として翌年にニューヨークで撮影されたマドリン・ギンズの映画『WE-人間を超えていくために』を、映画の舞台・三鷹天命反転住宅にて一挙上映いたします。
日 時 2015年9月22日 [火・祝]
時 間
14:30〜
映画『死なない子供、荒川修作』(2010年、リタピクチャル、80分)
監督:山岡信貴
出演:荒川修作、 佐治晴夫、 天命反転住宅の住人たち、ほか
ナレーション:浅野忠信 音楽:渋谷慶一郎
16:30〜
映画『WE-人間を超えていくために』(2011年、リタピクチャル、70分)
監督:山岡信貴 出演:マドリン・ギンズほか(日本語字幕)
参加費/定員:各回 1,500円、通しチケット 2,700円
定員:15名(ともに1ドリンク付)
9/23 [水・祝]
たまちゃんのにっこり寿司 presents
「ネコは家に付く」こころのこねこワークショップ! in 三鷹天命反転住宅
巻き寿司アーティストたまちゃんの人気企画「たまちゃんのにっこり寿司」が三鷹天命反転住宅にやってきます。今回のテーマは「この家に住むネコ」です。人間のためにつくられた住宅を「ネコ」の視点で見てみると、またひと味違った三鷹天命反転住宅を発見できるかもしれません。カラフルなご飯と、いろいろな具材を使ってたまちゃんと一緒に巻き寿司を作ってみよう!
日 時 2015年9月23日 [水・祝]
開場13:30 / 開演14:00 / 終了予定17:30
講師 たまちゃん(清田貴代)
イラストレーターで巻き寿司アーティスト。現代アートとして巻き寿司作品を制作、発表する傍ら、ワークショップを通して皆さんにモノを作る楽しさや食育、コミュニケーションのきっかけとなる「巻き寿司」を広めつつ活動中。作品集「Smiling Sushi Roll たまちゃんのにっこり寿司」(リトルモア 2014)好評発売中。
アメブロ「たまちゃんのにっこり寿司」
http://ameblo.jp/kururinzushi/
対象 10歳以上(親子が別々でも作業できるお子様)・一般
参加費/定員 5,000 円 / 15名
9/24 [木]
三鷹天命反転住宅 たてもの見学会
三鷹天命反転住宅では、建築および住宅内の見学を希望する方のための見学会を行っております。この見学会では、普段ご覧いただくことができない住宅内を見学・体験していただけるプログラムをご用意いたしました。建物完成以来、すでに世界十数カ国のメディアで取り上げられている三鷹天命反転住宅。皆さまこの機会にぜひご参加ください。
日 時:2015年9月24日 [木] 11:00~ / 14:00~
所要時間:1時間30分
対象・定員:どなたでも・各回25名
9/26 [土]
エリック・ジェイコブセン ” Song and Sound. Making Music with Eric ! “
一昨年大好評だったエリック・ジェイコブセンさんの音楽ワークショップが2年ぶりに帰ってきます。今年は家族向けプログラムの他に、大人対象のプログラムも加わりさらにパワーアップ。みなさまこの機会をどうぞお見逃し(お聴き逃し)なく!
日 時 2015年9月26日 [土]
時 間
子供の回:13:30〜14:30
*未就学児も子供料金を頂戴いたします。
*保護者同伴でご参加ください。
大人の回:16:30〜18:00
*大人の回は中学生以上の参加に限らせていただきます。
講師
エリック・ジェイコブセン(Eric Jacobsen)
アメリカ・マサチューセッツ州ウィリアムズタウンで育ち、コロラド州立大学にて日本文学と日本語学を学ぶ。山梨県での交換留学生活を含め、在日年数は25年近くになる。20年以上にわたり教育エンターテイメントの世界を中心にTV番組や英語教材などに数多くの曲を提供している。エリックの自然な英語のリズムを生かした曲作りと、言葉を巧みにあやつる詩的センスは子ども/親/英語教育関係者に大人気。NHK教育番組「えいごであそぼ」への出演は今年で18年目を迎える。同番組へ提供している楽曲は日本中の子どもたちが自然な英語を身につけていく大きなサポートとなっている。アコーステッィクギターを使ったオリジナル楽曲によるステージでは、子どもたちを惹きつける独自の演出で体感的に鑑賞者を楽しませる。NHK教育番組をはじめ、全国各地で催される英語コンサートは、子どもも大人も無理なく英語で歌って踊れる、生きた英語体験の機会として多くの人々に支持されている。
参加費 各回 大人3,500円、子供(中学生以下) 1,500円
定員 各回30名
9/27 [日]
天命反転トーク 小林康夫 × 池上高志
今春出版された荒川修作との対談本『幽霊の真理』のお相手である小林康夫氏。約10年間に渡るダイアローグの数々に秘められたとっておきのエピソードとは? お相手に、やはり荒川修作と親交の深い池上高志氏をお迎えし、会場のみなさまと共にランディング・サイトを創造する場へ、と位相的なアプローチを試みます。
日 時:2015年9月27日 [日]
開場14:30 / 開演15:00 / 終了予定16:30
講師
小林康夫 日本の哲学者
1950年、東京都に生まれる。東京大学大学院博士課程、パリ第十大学(ナンテール)大学院博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授を経て、現在、青山学院大学総合文化政策学部特任教授。専攻、フランス文学、哲学。主な近著に、『こころのアポリア』(羽鳥書店、2013)、『君自身の哲学へ』(大和書房、2015)などがある。
池上高志 複雑系の科学者
1961年生まれ。大学で教授として教鞭を執る傍ら、複雑系科学研究者として、アートとサイエンスの領域を繋ぐ活動も精力的に行う。音楽家、渋谷慶一郎とのプロジェクト「第三項音楽」や、写真家、新津保建秀とのプロジェクト「MTM」、宮島達男とのプロジェクト、生命体のような動きをするガジェット「LIFE I-model」など、その活動は多岐にわたる。著書:『生命のサンドウィッチ理論』(講談社、2012)、『動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ』(青土社2007)、共著:『複雑系の進化的シナリオ』(朝倉書店、1998)『ゲーム―駆け引きの世界 (東京大学公開講座)』(東京大学出版会、1999)、共訳書:Andy Clark著『現れる存在』(NTT出版、2012)など。
参加費/定員 3,500 円 / 30名
Others – 関連イベント情報
私的〔荒川修作+マドリン・ギンズ〕考
『ARAKAWA+GINSからの/への手紙』
国際的芸術家・建築家、荒川修作+マドリン・ギンズの紹介展示および高知で彼らと関わりのあった人物や、高知の食、医療、福祉についての展示や紹介により、未来の高知をあらためて考える展覧会です。(すさきまちかどギャラリーホームページより)
会 期:2015年9月2日(水)~ 10月3日(土)
会 場:すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸(高知県須崎市)
時 間:9時~17時
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)
入場料:無 料
主 催:ARAKAWA+GINSからの/への手紙」展実行委員会
詳 細:すさきまちかどギャラリー
http://machikado-gallery.jimdo.com
『幽霊の真理――絶対自由に向かうために』(水声社)刊行記念
小林康夫 × 難波英夫「荒川修作の声が聴こえる!」
長くニューヨークを拠点に活動し、2010年に没した世界的な建築家で美術家の荒川修作先生と哲学者の小林康夫先生が、1992年から2005年に「三鷹天命反転住宅」が完成するまでのあいだ7回にわたって行なった対談を集成した『幽霊の真理――絶対自由に向かうために』が現在好評発売中です。
本書の著者のひとりである小林康夫先生と、荒川修作の生前その活動に注目し、応援し続けてきた、セゾン現代美術館館長であり芸術批評家の難波英夫先生が、彼との破天荒なエピソードを交えつつ、今あらためて若者を中心に注目される世界のアラカワについて語ります。また、荒川を通して見えてくる「建築」や「人間」の可能性についても十全に語り尽くします。
日 時 2015年8月21日(金) 20:00〜(19:30開場)
会 場 本屋B&B(東京・下北沢)
出 演 小林康夫(哲学者)
難波英夫(美術批評家)
入場料 1,500yen + 1 drink order
詳細・申込み 本屋B&B ホームページ