MDF対談 Vol.5 北川フラム x 池上高志

日時: 2014年5月18日(



フラムさんは、「越後妻有アートトリエンナーレ」や「瀬戸内国際芸術祭」といった大きな、しかし地域に密着したアートイベントを成功させたアートディレクターとして、広く知られている。ぼくは、フラムさんよりも先に彼の右腕であるアートフロントギャラリーの前田礼さんと、写真家の新津保建秀さんを通じて知り合った。前田さんを通じて、アートフロントギャラリーのいろいろなイベントに参加させていただく中で、改めてフラムさん本人と話す機会を得た。
それはヒカリエでの妻有芸術祭を前にした、現代アートに関する何かであった。フラムさんは、俺は何も喋らないぞ、といった風情だったが、対談が進むにつれて独自の論が溢れ出てくる。この人には、なにか言われぬ強さがある。他のアートディレクターとは違う、という印象を強く持った。
僕自身が彼の始めた妻有に連れて行っていただいたのは、3年前の夏である。山深い森の中に、こつ然と現れる現代アート。川辺のモダンな神社のような「ポチョムキン」、谷からの風を受けるカーテンがはためく「たくさんの失われた窓のために」、数千の鏡でつくられた山小屋の「再構築」、芳醇な日本の自然の中に強い抽象性が存在感を示すアートピース群。あっけにとられた。
それは、しかし僕には多分わかっていない、フラムさんの仕掛けた大きな「仕掛け」の一部に過ぎない。磯辺行久氏のシンポジウムで、アートとは強烈な体験だ、と喝破するフラムさん。こうした熱く強い人には、ぼくは本音で問いかけてみたい。地域と交流することでアートは動くのか。MDFはアートにも影響を与えるか。そして、アラカワの芸術をどうみるか、と。

池上高志

イベント概要

開催日時 2014年5月18日(
開 演 18:00(開場 17:30)
会 場 三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller 気配コーディネーティングの部屋
入場料/定員 3,500円(ドリンク・軽食込み)/ 30名
お申込方法

下記申込みフォームよりお申込みください。

お申込みが多数の場合、先着順とさせていただきます

(お一人につき1回、2名様まで)

主催

お問い合わせ先

岡瑞起/田代郁子

massivedataflow@gmail.com

協力 ABRF,Inc.

講師プロフィール

北川フラム(アートディレクター)
1946年新潟県高田市(現上越市)生まれ。東京芸術大学卒業。 主なプロデュースとして、現在のガウディブームの下地をつくった「アントニオ・ガウディ展」(1978­‐1979)、日本全国80校で開催された「子どものための版画展」(1980­‐1982)、全国194ヶ所38万人を動員し、アパルトヘイトに反対する動きを草の根的に展開した「アパルトヘイト否!国際美術展」(1988-­1990)等。 地域づくりの実践として、2000年にスタートした「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(第7回オーライ!ニッポン大賞グランプリ〔内閣総理大臣賞〕他受賞)、「水都大阪」(2009)、「にいがた水と土の芸術祭2009」「瀬戸内国際芸術祭2010、2013」(海洋立国推進功労者表彰受賞)等。 長年の文化活動により、2003年フランス共和国政府より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。2006年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)、2007年度国際交流奨励賞・文化芸術交流賞受賞。2010年香川県文化功労賞受賞。 2012年オーストラリア名誉勲章・オフィサー受賞。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」、「瀬戸内国際芸術祭」の総合ディレクター。

池上高志(複雑系の科学者)
1961年生まれ。大学で教授として教鞭を執る傍ら、複雑系科学研究者として、アートとサイエンスの領域を繋ぐ活動も精力的に行う。音楽家、渋谷慶一郎とのプロジェクト「第三項音楽」や、写真家、新津保建秀とのプロジェクト「MTM」、宮島達男とのプロジェクト、生命体のような動きをするガジェット「LIFE I-model」など、その活動は多岐にわたる。著書:『生命のサンドウィッチ理論』(講談社、2012)、『動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ』(青土社2007)、共著:『複雑系の進化的シナリオ』(朝倉書店、1998)『ゲーム―駆け引きの世界 (東京大学公開講座)』(東京大学出版会、1999)、共訳書:Andy Clark著『現れる存在』(NTT出版、2012)など。

お申込み方法

参加を希望される方は、下記お申し込みフォームより必要事項をご記入の上ご連絡ください。
お申込みが多数の場合、先着順とさせていただきます(お一人につき1回、2名様まで)。

終了しました。

画像の再生マークを押してください。
音声が出ますのでご注意ください。