Science Cafe@三鷹天命反転住宅 時空間反転カフェ~時間と空間の脳科学~

2013年12月7日()

 

サイエンスカフェとは、科学者と参加者がカフェのような雰囲気の中で気軽に科学について語り合う場です。我々、日本生理学会若手の会では2006年より、年1回程度のペースで細く長く、そして様々な場所でサイエンスカフェを開催しています。前回・前々回は、若手研究者に科学の視点を、そして若手芸術家に芸術の視点から話題提供をしてもらい、異なる視点、異なる分野との新たな対話を行なって参りました(写真は理研でのカフェの様子)。この流れを受け継いで、今回は、現代芸術家かつ建築家である故・荒川修作とパートナーのマドリン・ギンズの作品「三鷹天命反転住宅」を舞台に、時空間認知や身体性の研究で知られる新進気鋭の若手生理学研究者である山本慎也さん(産業技術総合研究所)に話題提供をいただき、最新の知見とその意義を五感で感じてもらうカフェを企画しました。

「三鷹天命反転住宅」は、鮮やかな色彩とユニークな空間配置、そして‘In Memory of Helen Keller’の副題からわかるように、ざらざらとした床など触覚に強く訴えるようなテクスチャが特徴です。「訪れた人の身体を揺さぶる感覚が、人間の持つ可能性に気づかせてくれる」と評されており、この場所でのサイエンスカフェにより「生命の理(ことわり)」を全身で感じていただくことができるのではないかと思います。

 

イベント概要

開催日時2013年12月7日(
開 演14:30(開場 14:00 / 終了予定 16:30)
会 場三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller 気配コーディネーティングの部屋
定員25名
参加費1500円
お申込方法

下記申込みフォームよりお申込みください。

お申込みが多数の場合、抽選とさせていただく場合がございます。

予約制の為、当日参加はできませんのでご了承願います。

(お一人につき1回、2名様まで、重複応募はできません)

主催

企画代表:和田 真

(国立障害者リハビリテーションセンター研究所)

主催:日本生理学会若手の会

後援

日本生理学会

ABRF,Inc.

お問い合わせ先

企画代表:和田 真

wada.makoto.yp@gmail.com

 

講師プロフィール

山本 慎也 (産業技術総合研究所・主任研究員)

専門はシステム神経生理学。産業技術総合研究所・ヒューマンテクノロジー研究部門・システム脳科学グループ・主任研究員。東京大学医学部を卒業後、筑波大学大学院医学研究科(連携大学院:産業技術総合研究所)を修了(医学博士)。その後、産業技術総合研究所研究員に着任、アメリカ国立衛生研究所への留学を経て現職。若手神経生理学者として身体性や時間・空間の認知のメカニズムについて研究している。

 

山本さんからのメッセージ

私たちは、見たり、聞いたり、触ったりすることによって、いつ、どこで、何が起こっているのかを、まるであたかもリアルタイムに感じています。これは、脳の驚くべき能力の一つです。最近の研究によって、脳は単に外の世界を、時々刻々、写しとっているだけではなく、もっと積極的に外の世界を作り上げているということがわかってきました。今回のサイエンスカフェでは、現実世界とは異なって感じてしまう不思議なイリュージョン現象を体感していただきながら、脳が世界をどう作りあげていくのかを考えていきたいと思います。 http://staff.aist.go.jp/yamamoto-s/index_j.html