3月14日 「建築する身体の見学会」(ナビゲーター・JOUさん)

2009年3月21日  15:27
031401.jpg お天気に恵まれた土曜日の午後、「建築する身体の見学会」を開催いたしました。 午前中は「建物見学会」もあり、午前・午後通してご参加くださった方もいらっしゃいました。 今回のナビゲーターはコンテンポラリーダンサーで振付家のJOUさん。 荒川修作+マドリン・ギンズが作った天命反転住宅の「使用法」から、気になる項目を選んで実践するという、まさに「身体」を中心とした見学会となりました。 太古の昔、ヒトが四つ足歩行をしていた頃の体内記憶を呼び覚まし、デコボコの床の上を四本足で歩いてみると‥ 二本足歩行のときとまったく違った風景がみえ、両腕にかかる自分の体重に驚き!文明の発達の歴史とともに失われてしまった動物としての本能を自覚して、これから日常生活でもちょっぴり意識して身体を動かさなくては、と犬や猫の動きがまぶしく感じられるようになりました。 ご参加くださったみなさま、翌日思わぬところが筋肉痛だったのではないでしょうか。 JOUさんは「現代の日本で一番足りないものは身体感覚なのでは」と指摘します。 季節は春、この日の見学会を機に、冬の間すこし鈍っていた筋肉たちが目覚めたような、そんな感覚をお楽しみいただけたことと思います。 次回の見学会は、4月11日(土)・12日(日)の開催予定です。今回も12日(日)の14時から「建築する身体の見学会」(ナビゲーター・榎本寿紀さん)を開催予定ですので皆さまぜひご参加ください。既に11日の午後の見学会は多くのお申込みをいただき定員となりました。参加をお考えの方は早めの申込みをお勧めいたします。詳細については下記ホームページをご覧ください。 【三鷹天命反転住宅 建物見学会について】 http://www.rdloftsmitaka.com/tour 併せて、3月14日の見学会ご参加の皆様より感想をいただきましたので紹介させていただきます。ぜひご一読ください。 ――――――――― <見学会の感想①> 午前の見学会と午後のWSと充実した一日でした。 住宅の感想はやはり、「ちゃんと住めるのだなあ」でした。ちゃんとなどと言っては失礼なのですが、アートや思想そのものを見せるためのものだけではなく、人の住居としての役割が果たせる建築なのだと感じました。まさに「身体を作る場」という実感です。 午後の部でのJOUさんのWSではそれを実体験する内容でした。 JOUさんの「目的や目標そのものより動く過程を感じたり楽しんで下さい」という言葉そのものでした。 表現者やアーティストと言われる人達は、天命反転住宅で行うべき行動を日常の中で意識的にかつフレキシブルに行っているように思います。だから、JOUさんも最後におっしゃっていましたが、ある意味天命反転住宅でなくてもチャレンジできることなのかもしれません。 でも、そんな方々と決定的に異なる事は、それが表現へとつながげるためのものではないという事だと思います。 あくまで、生活のなかで身体の可能性を研ぎすませていくことです。まるで修行です。 でも、この住宅の様な場であるなら苦行の様なサバイバルではなく、空間をデザインするように自分の身体をも空間の一部としてデザインしていく様なそんな行為にも思えました。 だから、とても今日一日住宅の中で動いているだけで楽しくてわくわくする時間でした。 表現の為に身体の可能性を研ぎすませるのではなく、日々の生活の中で布団の上げ下ろしをするのと同じように、培われていく身体の変化そのものと、その動き自体(プロセス)を楽しむ事の出来る空間なのだと実感しました。 今日は、本当に参加してよかったです。 そして、事務所の方々が本当に丁寧に優しく質問にも答えて下さって、なによりもそれが嬉しかったです。 また、機会があれば伺いたいです。 そして、住みたいです! 今日はありがとうございました。 ―――――――――――― <見学会の感想②> とても濃密で貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました! 私はまだ学生で、昨年神保町での荒川修作さんの講演を聴講して以来、三鷹天命反転住宅にとても興味を持っていました。 著書も何冊か拝読させて頂いておりましたが、実際に足を運んだのは昨日が初めてで、自分の身体で天命反転住宅と対話する経験は、感動と発見に満ちていました。 四つん這いになって移動するのも新鮮でしたし、目隠しをしたことで、普段私たちがいかに視覚を頼りに生活しているのかを実感しました。今まで眠っていた筋肉のあちこちに「起きて!」と言われているような心地がして、疲れた反面、とても爽やかで、目隠しを外した瞬間、なぜか涙が出そうになりました。 私は長年ダンスをしてきたので、自分の身体を意識する機会は多くあったはずなのに、「見える」「聞こえる」「二足歩行する」などの前提があったために、自分の持っている身体の可能性を眠らせたままにしていたのだと、昨日のワークショップを通じて強く感じました。 また、このような機会があるときにはぜひ参加したいです! そして、日常生活でも、自分の身体を意識する時間を大切にしていこうと思います。 素敵な時間をありがとうございました! ―――――――――――― <見学会の感想③> 数年前から、こちらの住宅について存じておりましたが、金曜日に本屋さんで写真集を手に取り、たまたま土曜日にサイトを見ていて見学会について知りました。 面白いつくりの建物ということで、わくわくしながら訪れましたが、中はとてもユニークでした。足元がでこぼこしているのは意外でしたが、利便性を追求した家とは違った観点で造られているのは新鮮で、気づきがあることに喜びを感じました。内装や発想が現代美術らしく、数年前に行った金沢21世紀美術館で、非日常をテーマにした作品の展示を見て感動しましたが、今回も非日常的なとてものびのびとした空間という意味で、同じように感動しました。それが美術館でなく、住宅という日常の空間に取り入れられているところに、なんだか面白みを感じました。こうしたアイディアをずいぶん前から考えられていたということは素晴らしいですね! また、反転ということで、隣合せの建物とも、くっついていても光を部屋に取り入れられる造りはとてもいいと思いました。 また、デザインをされた荒川氏のアイディアに身体があることに、意外性と同時に共感を感じました。 医学的な治療以外に、人の健康につながるくらい元気にさせるものに触れる機会を沢山持ちたいと思います。 ところで、現在三鷹に住んでおりますが、身近に、面白い建物があることが嬉しいです。 なぜ三鷹なのでしょう…? ナビゲータのJOUさんのセッションでは、幼稚園の頃に、ごろごろと体中でまわりの物体に接触していたあの感覚がよみがえり、忘れている感覚が体内にいくつもあるのを思い出しました。 一人で参加して、初めてお会いする方ばかりでしたが、黄色の丸い空間の中で、みんな押し蔵饅頭のようになって不思議な一体感を感じました。四足歩きでひざが痛くなりましたが、体に新鮮な何かを取り入れたような気がします。楽しかったです。 機会がありましたら、また行きたいです。早速友人に話しました。  

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